貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)オンラインブックダウンロード

貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)

によって 比佐 篤

貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)オンラインブックダウンロード - 貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)は必要な元帳です。 この美しい本は比佐 篤によって作成されました。 実際、この本には266ページあります。 貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)は、中央公論新社 (2018/9/19)の作成によりリリースされました。 貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)の簡単なステップでオンラインで表示できます。 ただし、ラップトップ用に保管したい場合は、ここで保存できます。

貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)の詳細

本のタイトル : 貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書)
作者 : 比佐 篤
ISBN-10 : 4121025083
発売日 : 2018/9/19
カテゴリ : 本
以下は 貨幣が語る-ローマ帝国史-権力と図像の千年 (中公新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
著者比佐氏のローマ時代のコインは歴史の証人とも言えるユニークな研究に感謝したい。この時代の硬貨は初期共和制とポンペイウス以降では基本的に描かれる肖像が異なっている。前者はローマ建国の祖で雌狼に育てられたロムルスとレムスや神々、あるいは造幣3人委員のメンバーの名前や肖像などだか、後者では圧倒的に執政官やローマ皇帝が幅を利かせている。確かに共和制期にコインを使って個人的なプロパガンダを公にすることは憚られた。造幣3人委員だけが最下位の役職という立場を利用して、将来の政治的な足場作りという権限を発揮できたくらいだ。しかしポンペイウスは凱旋式と自らの肖像を打ち出した硬貨を造らせた。このこと自体共和制の崩壊を暗示している。それ以降カエサル、アウグストゥスなど時の権力者が競ってコインに現れている。新興家系の者が由緒を正当化するために、出自を偽造する略字を入れているのも面白いが、これはローマから出土した石碑などにも見られるものだ。彼らが誰でも手にするコインを使って殆んど大衆操作にも近い政治活動を行っていたことは興味深い。尚ローマ時代に発行された貨幣は数万種に上り、現代とは比較できないほどの肖像のリニューアルや異なったバージョンのデザインが造られている。著者の製造過程についての言及はごく僅かだが、これについてはアルベルト・アンジェラの『古代ローマ帝国1500キロの旅』の始まりの部分で明らかにされているように、当時の硬貨は鋳造されたばかりののっぺらぼうのコインを型に入れてハンマーで一撃して両面にレリーフを打ち出す手作業になる。展性に優れた金、銀、銅などは金属的な価値とは別にデザインが付け易いという利点もあるが、作業過程で原型が磨耗してしまうので大量生産はできないという欠点もある。比佐氏は言及していないが、種類の多さのひとつの理由はこうした極めて制限された工程に由来しているのではないだろうか。つまり大量のコインを打ち出すには原型も相当数必要になるからだ。

0コメント

  • 1000 / 1000