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小さき者へ
によって 有島 武郎
小さき者への詳細
本のタイトル : 小さき者へ
作者 : 有島 武郎
カテゴリ : 本
ファイル名 : 小さき者へ.pdf
以下は 小さき者へ の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
1918年の作品。自分の3人のこどもたちにあて「お前たちが大きくなるまで生きているかわからない」とはじまります。その5年後の1923年に有島武郎は亡くなっています。まるでいつも自分の身近に死がつきまとっているかのように感じていたのか?1916年に妻を亡くしていますが別の女性と軽井沢の別荘で縊死しました。ちょっとそこが気にもかかります。( 渡辺淳一の失楽園にもその記述があったような…)本文の中の「母の涙が雲となっているか 谷川の一滴か 誰かの涙となっているか」というところが気にいっています。あと余命わずかな母が病院へ行く時に母よりも自動車に見とれる子とそれを悲しく見る母もせつない場面でした。皆が親の心持ちを知るためにこのように書き残されたものがあるといいと思います。有島武郎の3人のこどもたちは本書を読んでどう思ったのでしょう?
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